1月実用海域で試験 釜石湾の波力発電ブイ


 釜石・大槌地域産業育成センター(理事長・野田武則釜石市長)などが釜石湾で研究開発を進める波力発電機器に関し、同センターは来年1月にも、実用レベルとなる水深130メートル海域での試験に移る方針だ。成功すると、県が復興計画で掲げる海洋関係の研究拠点形成に弾みがつきそうだ。

 5日に同市で行った研究報告で、同センターの久保慶司コーディネーターが方針を示した。同センターなどは波の上下動で発電するリニア式波力発電の研究を進める。実用サイズより小さい全長11メートルの円筒形試作ブイを作り、水深30〜50メートル域で設置動作試験を重ねてきた。9月までの試験で軽量化や浮力向上に一定の成果があり、より深い海域に移る。

 湾内で今月下旬に予定する予備試験を経て年明けの1月から翌月にかけて、130メートルエリアに持ち込む。場所は同市の尾崎半島東端にある尾埼灯台の約2・5キロ沖。外洋に面し、深さに加えて波や潮流が激しく、安定した設置や動作に困難を伴う。この条件での試験をクリアすれば、実用化への足掛かりとなる。

(2017/12/07)

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