核ごみ処分に不安噴出 盛岡、経産省が住民意見交換会


 経済産業省と原子力発電環境整備機構(NUMO)は16日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の候補地選定に向けた市民との意見交換会を盛岡市大通の県産業会館で開いた。主催者側は「現時点で他に有効な方法は見当たらない」と理解を求めたが、参加者からは不安の声が相次いだ。

 市民ら46人が参加。NUMOの伊藤真一理事は「処分問題は粘り強く対話を重ね、将来世代に管理負担を残さないよう、現世代の責任で解決の道筋をつけたい」と必要性を訴えた。

 NUMOの担当者らは核のごみを地下300メートルより深い岩盤に埋め、放射線量が低くなる数万年から約10万年先まで、生活環境から隔離して処分する案の安全性や意義を説明。本県の内陸部から沿岸部にかけ広い地域が最終処分の候補地となり得る適地と示された「科学的特性マップ」についても取り上げた。

 盛岡市黒石野の佐藤清忠さん(67)は地層処分について「(地層の安定性を崩す)社会的混乱は想定できないのではないか」と不安を口にしつつ「いつかは取り組まなければいけない問題でもある」とも述べた。

 説明会は来年3月までに福島県を除く46都道府県で開催を予定。県環境保全課の小野寺宏和総括課長は最終処分場について「これまで通り本県では受け入れる考えはない」としている。

【写真=地層処分に対する不安の声が相次いだ意見交換会】

(2017/11/17)

[PR]

トップへ