70年前の写真をAIでカラー化 一関、カスリーン台風


 1947年に本県を襲ったカスリーン台風から14日で70年。首都大学東京の渡辺英徳准教授(情報デザイン学)と岩手日報社は、早稲田大の石川博教授(情報学)のグループが開発した人工知能(AI)技術を活用し、浸水した一関市内の白黒写真をカラー化した。「色が付いたことで、より鮮明に当時を思い出せる」。写真を見た同市地主町の会社役員郷右近誠吉さん(87)は濁流から慌てて逃げた日を振り返り、記憶を継承する大切さを実感した。

 同社が保管している同市地主町の現一関信金地主町支店付近の写真(47年9月撮影)の空や木、水、建物、服などが当時に近い色となり、被災の様子がリアルによみがえった。

 カラー化には、AIが230万枚の写真から学習した配色の特徴を基に色を付ける石川教授のグループの技術を活用。当時の建物の色などの取材も踏まえ、渡辺准教授が補整した。

 渡辺准教授は「過去の出来事の写真だが、色を付けることで、今につながっているという『同時代性』を感じてほしい。それが災害の風化を防ぐことにもつながる」と意義を説く。

【写真=AI技術に取材を加味してカラー化した写真。被災状況がより鮮明に浮かび上がった】

【写真堰<Jスリーン台風で浸水し、いかだで避難する市民=1947年9月、一関市地主町】

(2017/09/14)

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