フィナンシェ、復興発信 大槌の菓子店、四季島で提供


 東日本大震災で被災し、大槌町大槌の仮設商店街・福幸きらり商店街で再起を目指す大坂屋菓子店(大坂尚(ひさし)店主)の三陸はまぎくフィナンシェが、JR東日本のトランスイート四季島で提供されている。この菓子は皇室と同町浪板海岸の三陸花ホテルはまぎく(千代川茂社長)の縁を基に、同店や同ホテルで犠牲になった人々への思いを込めて生まれた商品。震災から6年半を経た今、復興への願いが列車に乗って広がる。

 「三陸はまぎくフィナンシェ」は、たっぷりとバターを練り込んだハマギク形の焼き菓子で、香ばしく食感豊か。三陸の塩がほどよい甘さを引き出している。

 同店は1951年創業。震災で同町新町の店舗が被災し、2代目店主の武さん=当時(67)=が犠牲になった。妻十万里(とまり)さん(67)や長男尚さん(41)ら家族は一時廃業を考えたが、周囲の励ましを受け、仮設店舗で営業を続けてきた。

 同店は来年、同町小鎚に本設店舗を再建する。十万里さんは「多くの支援でここまで来られたので、感謝を伝えたい。皆さんに食べていただき、復興に向け前に進んでいることを感じてほしい」と思いを込める。

【写真左=「三陸はまぎくフィナンシェ」誕生の舞台となった浪板海岸で「お父さん(夫・武さん)がつないでくれた縁」と感謝する大坂十万里さん=大槌町】

【写真右=三陸はまぎくフィナンシェ】

(2017/09/12)

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