バレエダンサーへ膨らむ夢 盛岡、人工内耳装用し練習


 音の振動を電気信号に変える「内耳(ないじ)」に生まれつき障害がある盛岡市の桜城小4年菊池海麗(みらい)さんは、人工内耳を使いながらクラシックバレエに挑戦している。重度難聴者が人工内耳を装用すると補聴器より音が聞き取りやすくなるが、バレエで重要な音楽は音の情報が複雑なため聞き取りが難しい。菊池さんは聞き込みを重ねてリズム感を養い、大会でも入賞。憧れのダンサーを夢見て練習に打ち込んでいる。

 菊池さんは2011年、3歳で右耳の手術を受けて人工内耳を装用、14年には左耳の手術も受けた。現在では健常児と同じ学級で授業を受けるほか、電話や映画なども支障なく楽しむ。

 バレエは経験者であり同じ障害がある母樹理さん(36)の影響で小学1年から始めた。人工内耳は会話に特化した機器のため、最初は聞こえる音楽とリズムが思うように合わず手探りだった。家でも母と何度も音楽を聴き、リズム良く踊れるように音を体に染み込ませた。

 今後も大会で上位入賞を目指す菊池さんは「みんなで励まし合いながら頑張って練習するのが好き。もっとバレエがうまくなって誰からもすてきだと言われるダンサーになりたい」と夢を膨らませる。

【写真=人工内耳を装用し、バレエに打ち込む菊池海麗さん(右)=盛岡市中央通】

(2017/08/16)

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