待望、大船渡湾口防波堤再び 機能強化、復旧終える


 東日本大震災の津波で全壊し、国が復旧工事を進めていた大船渡港の大船渡湾口防波堤(全長736メートル)が完成した。津波被害を軽減する不可欠な施設。大船渡市大船渡町の市魚市場で19日、完成式典が行われ、地域住民の安心安全な生活の実現へ願いを込めた。

 関係者ら約150人が出席。達増知事は「地域の生命と財産を守るには、防波堤による津波被害の軽減に加え高台への避難が重要。震災の教訓を未来へ語り継いでいくことがわれわれの使命だ」、長坂康正復興大臣政務官は「完成が復興のシンボルとして、新たなまちづくりの大きな弾みとなることを期待する」と述べた。

 1960年のチリ地震津波を機に建設された旧湾口防波堤は、震災の津波で全壊。2012年から復旧工事が始まった。湾内側の基礎部分をかさ上げし、ケーソン滑落への抵抗力を強化。ブロックで覆った基礎部分は波に削られない粘り強い構造を採用した。

 防波堤の海面に出る高さは震災前の倍以上となる11・3メートル。水質悪化対策として開口部と、海中に18本の通水管を設置した。

【写真=完成した大船渡湾口防波堤を船上から見学する関係者】

(2017/03/20)

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