流木対策施設整備へ 台風10号氾濫・岩泉の小本川


 県は、岩泉町の小本(おもと)川に流木捕捉施設を整備する方針を固めた。昨年8月の台風10号豪雨では、流木が橋に詰まって流れをせき止めたことで川の水が周囲にあふれ浸水被害が拡大した。こうした教訓を踏まえ、河川の流れはせき止めずに流木だけをため込む施設を設けて大雨時の被害拡大を防ぐ。同様の施設は全国的にも珍しく、県管理河川では初めての整備となる。小本川の河川改修と合わせて2020年度までの整備を目指す。

 流木捕捉施設は、岩泉町中心部の上流に位置する袰綿(ほろわた)地区に整備する方針。小本川がカーブする地形を利用して、河川内の一部を囲うように延長200メートル、幅20〜70メートル程度のコンクリート構造物を設ける。

 構造物の高さを一部分だけ低くして「流木の入り口」をつくる一方、下流部は格子状などにして水の流れを止めずに流木だけをため込む仕組みだ。

 県はこれから設計作業を進め、事業費を確定する。国の補助事業を活用して整備したい考えだ。県によると、流木捕捉施設は新潟県などにあるが全国的に少ないといい、小本川に整備されれば県内唯一の施設となる。県は小本川で試験的に整備し、効果が確認されれば他の川でも設置を検討する方針だ。

(2017/01/12)

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