放流、3億3千万匹程度 県が17年サケ稚魚見通し


 県は11日の県議会農林水産委員会(高橋孝真委員長)で2017年のサケの稚魚放流数が、昨年比約6千万匹減の約3億3千万匹となる見通しを示した。台風10号豪雨によるふ化場の被災と秋サケの回帰数の減少が要因。県は台風で被災し稼働困難となった民間の3ふ化場の稚魚生産能力を増強するなど、18年以降の稚魚確保に全力を挙げる方針だ。

 県によると、秋サケの種卵の確保状況は昨年12月末現在、計画総数3億9千万粒に対し実績3億2200万粒で達成率83%。今回の放流数の見込みは採卵数が計画総数を達成すると仮定して算出した。

 県内では例年稚魚4億匹を放流するため、4億7千万粒程度を採卵している。ただ、16年度は台風で4カ所のふ化場が稼働困難になり、採卵計画を下方修正した。

 県内漁協などはふ化場が被災した河川(小本(おもと)川、閉伊川)での捕獲継続や定置網に入ったサケ(海産親魚)の15年度以上の活用(採卵数は15年度比約1570万粒増)も進め種卵確保に努めているが、肝心の河川捕獲数は15年度の約70%。下方修正後の計画達成も厳しい状況で、仮に見込み通り放流できたとしても、その規模は震災後の12、13年に次ぐ低水準となる。

(2017/01/12)

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