鞭牛の足跡つぶさに 宮古市教委が企画展


 

 宮古市教委は27日から同市宮町の市立図書館で企画展「玄翁(げんのう)の聖(ひじり) 鞭牛(べんぎゅう)」を開いている。同市出身で江戸時代に道路開削に尽くした牧庵(ぼくあん)鞭牛(1710〜82年)ゆかりの石碑拓本や開削道具などを展示。今年は生誕300年に当たり、市教委は講演会や史跡探訪会を開き、郷土の偉人の足跡を再確認する。

 鞭牛は同市和井内生まれ。1731(享保16)年出家、後に釜石市の林宗寺住職となった。相次ぐ凶作に苦しむ人々を救うため道を開こうと決意。55(宝暦5)年、同寺住職を隠居、58(同8)年から閉伊街道(盛岡―宮古)など道路開削に半生をささげた。

 企画展は鞭牛が使ったと伝わるつるはしや金てこなどの開削道具や経典、自画像などのほか、鞭牛の足跡をたどる石碑の拓本など112点を展示。

 鞭牛が使った玄翁(大型金づち)は球形に変形し、道路開削の困難さと鞭牛の怪力を物語るとされる。鞭牛の開削した難所の絵図なども並ぶ。

 同展は8月8日まで、月曜休館。同8日は図書館で市文化財保護審議会委員の佐々木健さんが講演する。同展は8月に北上山地民俗資料館、10月に新里生涯学習センターでも開かれる。

 史跡探訪会は8月22日から釜石市、山田町などで計4回実施。参加無料。申し込みは8月1日まで。問い合わせは市教委市史編さん室(0193・62・6447)へ。

【写真=生誕300年を迎えた鞭牛ゆかりの石碑の拓本などを展示している企画展】

【写真堰&レ牛の使ったとされる開削道具。玄翁(左)は球形に変形している】

(2010/07/28)

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