地元野菜を県外老舗へ 雫石町が提供店を独自認定


 

 雫石町は16日、町独自に認定する雫石産農産物提供店に県外で初めて神奈川県鎌倉市の和食店経営会社「峰本」(長戸久幸代表)を認定した。同社は雫石町の第三セクター・しずくいし(山本浩社長)と提携。今月末から町産野菜を食材として活用し、店内のミニ産直で販売も開始する。同町は首都圏に販路を拡大することで町産野菜の消費拡大を狙う。

 「峰本」は創作そばや懐石料理を手掛ける創業85年の老舗料理店。認定を機に、鎌倉市と藤沢市の2店舗で町産野菜を提供する。

 三セク・しずくいしが県外店と提携するのは初めて。同社が運営する驛田舎(えきなか)産直の組合員約30人が出荷し、トマトやキュウリ、シイタケ、ワサビなど十数品目の提供から始める。年間約50品目を見込み、両店舗で扱う食材の約7割を賄うことになるという。

 16日に町役場で行われた雫石産農産物提供店認定書交付式では、中屋敷十町長が長戸代表に認定書と表示証を手渡した。中屋敷町長は「農家と食材を使う側の信頼関係が大切。いかにして通年出荷体制をつくっていくか、生産者の意識も変わるはずだ」と期待する。

 町内の生産現場を歩いて提携を決めたという長戸代表は「レタスのみずみずしさと甘さに驚いた。他店と差別化を図るためにも良い食材を提供したい」と意気込む。

 店舗と産地の提携は中間の流通過程を省き、野菜をより新鮮に届けられるメリットがある。三セク・しずくいしの山本社長は「相手が見える取引なので、欲しいものや量が読める。町産野菜の価値を高め、生産者の収入安定につなげたい」と県外店舗との提携拡大も視野に入れる。

【写真=中屋敷十町長(左)から雫石産農産物提供店の認定を受けた長戸久幸代表。右は三セク・しずくいしの山本浩社長】

(2010/07/17)

ロード中 関連記事を取得中


トップへ