「睡眠医療科」7月1日開設 岩手医大付属病院


 

 盛岡市の岩手医大付属病院は、新たな診療科として睡眠医療科を7月1日開設する。睡眠に絡む病気はこれまで症例ごとに各診療科で対応してきたが、総合的に診断・治療する。これに合わせて同大医学部医学科内に睡眠医療学科を設け、研究・教育の充実を図る。

 睡眠が絡む疾病は多岐にわたる。睡眠時無呼吸症候群、不眠症、過眠症のほか、関連した胸の痛み、けいれん、夜間頻尿などだ。

 一般的には呼吸器科、耳鼻咽喉(いんこう)科、精神科といった診療科ごとに振り分けられて受診している。

 開設する睡眠医療科は、症状を幅広く診断する。眠っている間の「終夜脳波」なども含め、多角的に検査。隠れた病気の発見にもつなげる。単に不眠による頭痛と思っていても、重大な疾病が起因しているケースがある。不眠と内臓疾患が悪循環を来していることも少なくない。

 睡眠医療科は睡眠医療認定医を中心に4人の医師で立ち上げる。現在の呼吸器・アレルギー・膠原(こうげん)病内科の一部に専用スペースを設置。総合的な診療窓口となり、歯学部を含めた他診療科とも連携する。

 同大に科内専攻的に設ける睡眠医療学科は、臨床医学の授業を受ける学部の5、6年生や大学院生が対象。「教育」、「研究」により、病院の「診療」と合わせ学問の体系化を図る。東北の大学医学部・医大では初めての試みだ。

 同学科長と病院の診療部長を務める桜井滋准教授は「眠りに絡む障害や疾病は多い。睡眠という総合的なくくりでとらえた診察、教育が求められている」と意義を説く。

 睡眠を専門とする医療機関は県内には少ない。一方、潜在的な患者は多いとみられ、成果が期待される。

(2010/06/30)

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