永井ここ一番で健闘 平昌五輪、複合14位


 個人ノーマルヒルで渡部暁斗(北野建設)が2大会連続の銀メダルを獲得した。前半飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)で3位につけ、トップと28秒差でスタートした後半距離(10キロ)では中盤までに先頭を捉えて優勝争いに加わったものの、ゴール手前の上りで引き離された。エリック・フレンツェル(ドイツ)が前半の5位から逆転で五輪2連覇を果たした。渡部善斗(北野建設)は12位、永井秀昭(岐阜日野自動車、盛岡南高−早大)は14位、五輪初出場の山元豪(ダイチ)は33位だった。(共同)

 会心アーチ、自己最高位

 不屈の男が大舞台で最高のジャンプを決めた。複合個人ノーマルヒルの永井秀昭(岐阜日野自動車、盛岡南高−早大)は今季苦しんだ飛躍で101メートルを飛び、得意の距離でも粘り五輪の個人種目で自己最高位の14位。前回の22位を上回る確かな足跡を残した。

 まさに会心のアーチだった。不規則な風が乱れる中、向かい風を捉えてK点(98メートル)越え。日の丸がたなびく観客席を沸かせ「五輪前から少しずつ調子が上がった。滑りからテイクオフ、空中への一連の流れが良く、手応えのあるジャンプができた」と分析した。

 冷静沈着な普段とは違い、着地を決めた後は拳を握ってガッツポーズを繰り返した。「今季は一度もしていなかったので『今日はやっておかないと』と思ってやりました」と顔をほころばせた。

 目の前に立ちはだかる苦難を乗り越えてきた。ジャンプが伸びず苦しんだ今季も地道に努力を重ね、2大会続けて五輪の出場権を得た。後半距離は中間点の5キロで17位に後退したが、そこから粘りを見せ浮上。「全てに全力を尽くす」永井の信念を象徴していた。競技後「シーズン通して一番満足できるレースができた」と手応えを語った。

 今回の好成績は20日のラージヒル、22日の団体へとつながる。今度こそ4年前の「忘れ物」のメダルをつかむ。平昌五輪を集大成と位置づける複合陣最年長の34歳は「ジャンプの良い状態をキープしてさらに高めていきたい。良い準備をして次に臨むだけです」と表情を引き締めた。

(報道部・刈谷洋文)

【写真=個人ノーマルヒル 永井秀昭の前半飛躍=平昌(共同)】

【写真堰′續シ距離で懸命に板を滑らせる永井秀昭(岐阜日野自動車)=平昌(報道部・刈谷洋文撮影)】

(2018/02/15)
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