飛べ潤志郎、輝け陵侑 平昌五輪スキー代表発表


 全日本スキー連盟は11日、平昌(ピョンチャン)冬季五輪代表選手のうち11人を発表し、ジャンプの男子は小林潤志郎(雪印メグミルク、盛岡中央高−東海大)、陵侑(土屋ホーム、盛岡中央高)の兄弟が初代表入りした。冬季五輪史上単独最多8度目の出場となる45歳の葛西紀明(土屋ホーム)を合わせ5人が選出され、女子は金メダルの期待がかかる高梨沙羅(クラレ)や伊藤有希(土屋ホーム)ら4人が選ばれた。

 小林潤は昨年11月のワールドカップ(W杯)開幕戦で初優勝。今季出場したW杯個人9戦いずれもトップ10に入り、日本のエースに成長した。小林陵は昨年3月の世界選手権団体に出場。同8月のグランプリで、優勝した小林潤に続いて2位に入った。ジャンプの日本勢で五輪の同一大会に兄弟で代表となるのは初めて。

 「高め合い、メダル目指す」

 4年に1度の大舞台に兄弟で挑む。五輪切符をつかんだジャンプ男子の小林潤志郎(雪印メグミルク、盛岡中央高−東海大)、陵侑(土屋ホーム、盛岡中央高)は「互いに高め合い、五輪でメダルを目指す」と活躍を誓う。ともに中学時代から複合で活躍し、ジャンプで才能を開花。切磋琢磨(せっさたくま)を重ねてきた岩手育ちのジャンパーが世界の鳥人たちと覇を競う。

 潤志郎は盛岡中央高1年時に国内主要大会でジャンプ、複合合わせて6冠を達成し、3年時に世界ジュニア選手権個人複合スプリントで金メダルを獲得。東海大進学後にジャンプに転向した。

 5歳違いの兄の背中を追うように陵侑は小学1年からジャンプを始め、全国中学校大会で史上2人目のジャンプ、複合の2冠を獲得。高校2、3年時に国体複合2連覇を達成した。

 陵侑は16年のW杯個人デビュー戦で7位に入り、早くから国際舞台で活躍。結果が残せず試行錯誤を続けた潤志郎も今季は昨年11月のW杯初戦で初優勝を果たした。その後も出場したW杯個人9戦全てトップ10入りする抜群の安定感で日本のエースに成長した。

 潤志郎は基本に忠実で「周囲のお手本になるほど美しいジャンプ」と評される。助走姿勢の重心を少し高くし、踏み切りで力を込めやすくしたフォーム改造が奏功し「自分の理想のジャンプができれば海外の強豪とも互角以上に戦える」と自信を深めた。

 一方、陵侑は高い身体能力と持ち前のばねを生かしたダイナミックな飛躍が身上。大舞台でも物おじしない強気なハートも魅力の一つだ。

 社会人になっても一緒に食事や買い物に出かけ、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で近況を報告し合う仲の良さだが、競技では一番のライバル。陵侑は「兄の活躍が自分の刺激になる」と五輪での面目躍如を誓い、潤志郎は「岩手の人々の応援や期待に応える成績を残したい」と高みを見据える。

【写真=「めざせメダル」と意気込む小林潤志郎(雪印メグミルク)】

【写真堰′ワ輪出場を決めた小林陵侑(土屋ホーム)】


電子号外

(2018/01/12)
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