遠野、主導権奪えず 全国高校サッカー、作陽に1−2


 【東京支社】サッカーの第96回全国高校選手権第3日は2日、さいたま市の浦和駒場スタジアムなどで2回戦16試合が行われ、初戦となった本県代表の遠野(5年連続27度目)は作陽(岡山、3年ぶり23度目)に1−2(前半0−2)で敗れ、2大会連続の初戦突破はならなかった。遠野は前半26分、PKで先制を許すと、38分にはFKのこぼれ球に素早く反応され、2点目を奪われた。後半29分にDF高原優介主将(3年)がPKを決め1点を返したが、作陽の堅い守備に阻まれ追い付けなかった。

 つなぐ攻撃影潜め

 全国8強を目標に、5年連続となる舞台に乗り込んだ遠野。しかし、作陽の堅守の前に、DF高原優介主将(3年)のPKによる1点に抑え込まれ、初戦で涙をのんだ。

 作陽は長谷川仁監督が遠野の主将として出場した62回大会で2−1で勝った、縁のある相手。その指揮官は「似たタイプのチーム。試合の入りが勝敗を分ける」とにらみ、選手も十分理解していたが、主導権を握り続けたのは作陽だった。

 「寄せが速く、相手から受けるプレッシャーにのまれてしまった」と高原主将。前半は得意の自陣から前線まで細かいパスをつなぐサッカーができず、エースFW阿部亮太(3年)が孤立するなど、ほとんどの時間を自陣での守備に費やした。

 DFとGKの間を狙ってロングボールを蹴り込まれ、幾度となく数的不利を招く展開。前半26分、テンポよくパスを回す相手にたまらずPKを与え、38分にもFKから追加点を奪われた。長谷川監督は「自分たちのリズムになるまで我慢しきれなかった」と前半の2失点を悔やんだ。

 4バックから3バックに変更した後半、相手の裏に飛び出したFW立花健斗(2年)へようやくボールがつながるようになるも、ゴールは割れず。「相手はプレスやフィジカルが強かった。自分には決定力が足りなかった」(立花)。作陽の球際の強さと集中力は最後まで途切れなかった。

 遠野は2000年代にベスト4が1回、8強入り2回と輝きを見せたが、近年は上位進出が途絶えている。長谷川監督は「もっと勇気を持って攻撃しなければならなかった。この経験を生かさなければ」と語り、高原主将は「この敗戦から学び、必ずやってくれるはず」と後輩たちに思いを託した。

(村上)

【写真=2回戦 遠野−作陽 後半29分、遠野のDF高原優介(中央)がPKを決め、1−2とする=さいたま市・浦和駒場スタジアム】

(2018/01/03)
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