二刀流伝説、海を越え エンゼルス大谷、飛躍を期す


 岩手、日本の夢を乗せて、大谷翔平選手が世界へ羽ばたく。本県で18年間礎を築き、北海道で5年間技を磨き、米大リーグエンゼルス入りを決めた23歳。花巻東高3年時に球速160キロをマーク、プロ野球日本ハムでは投打の二刀流でファンを魅了し、日本一に。ベースボールの新たな可能性を切り開く県人初の米大リーガーが、さらなる高み「世界一」を目指し、飛躍を期す2018年が幕を開けた。

 「今まで野球を一緒にやってきた、お世話になってきた人の思いをプレーに乗せて頑張りたい」。昨年12月25日、札幌ドームでの記者会見で語った決意は、自分を育ててくれた古里へのメッセージでもある。

 父徹さん(55)から野球の基礎を学んだ、ひょろりとした少年は奥州市の水沢南中から花巻東高の門をたたいた。2009年春の選抜で準優勝、夏は甲子園4強入りした菊池雄星投手(西武)に憧れ、仲間と共に日本一を目指した高校時代。同校の佐々木洋監督は「誰々を目指すとその人以下。超えたいと思わないと、雄星を超えることはできない」と説いた。

 札幌ドームでの会見で、子どもたちへのメッセージを聞かれた大谷選手は「こういうふうになりたいではなく、その人を超えるように頑張ってほしい」と答えた。その言葉は恩師の教えでもあった。

 見据えるのは「世界一」だ。野球の神様に例えられるベーブ・ルース以来の二刀流として、米球界の注目は熱い。投打の活躍でチームをワールドシリーズ制覇に導き、米大リーグの歴史を変える−。これから踏みだす道の先に、誰も見たことのない夢が広がる。

【写真=背番号17が入ったエンゼルスの真っ赤なユニホームを身にまとい、決意を新たにする大谷翔平=2017年12月9日、アナハイム】

(2018/01/01)
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