輪中堤に住民根強い不安 県が岩泉・小本川計画説明会


 県岩泉土木センターは26日、岩泉町小本の小本津波防災センターで、台風10号豪雨で被災した小本川下流域の河川改修計画の住民説明会を開いた。県は住宅地などを堤防で囲う輪中堤(わじゅうてい)の整備を町内3地区で計画しているが、住民には堤外の開発が制限されることや、背後の山からの洪水などへの不安が根強い。県は住民や有識者を交えた協議会の設置に意欲を示したほか、住民側も若手中心の勉強会をつくる考えで、住民合意に基づく復興が期待される。

 住民約100人が参加。同町袰野(ほろの)、中里、中島(卒郡(そっこり)、岸地区を含む)の3地区で輪中堤整備を計画している県は、輪中堤のほか、連続堤防や既存堤防のかさ上げ、堤防を集落側に移す引堤の3案を提案した。

 輪中堤整備と河道掘削を行う案の概算事業費は約54億円で、既存堤防の約1メートルかさ上げと河道掘削を行う案の約73億円より安く、工期も短いと説明。さらに、既存堤防と輪中堤を二線堤的に整備するため、安全性が高いと強調した。

 一方、輪中堤の外側は災害危険区域に指定され、住宅新築の制限や既存住宅の移転が行われるため、同町中島の会社員(44)は「他の手法に比べて住民への影響が大きい」と不安を示した。

【写真=県担当者の説明を聞く地域住民=26日、岩泉町・小本津波防災センター】

(2017/03/27)
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