台風被災の宮古・松山荘が再開 ようやく元の生活に


 昨年8月の台風10号豪雨で被災した宮古市松山の救護施設松山荘(中村光一施設長、入所者95人)は26日、被災した施設の復旧工事を終え、昨年12月から山田町の県立陸中海岸青少年の家で避難生活を送っていた46人が施設に戻り利用再開した。台風災禍から半年。入所者の一部は発災後の3カ月間、内陸の社会福祉施設の体育館で避難生活を強いられるなど苦難を経験したが、ようやく元の生活を取り戻した。

 午後2時ごろ、バス2台に乗った入所者が松山荘に到着すると「きれいになったね」「久しぶりに帰った」と施設を眺め、安堵(あんど)の表情を浮かべた。玄関では職員らが「おかえり」と書いた色紙を掲げて出迎え、「ただいま」とあいさつを交わして、半年ぶりにそれぞれの部屋に戻った。

 松山荘は台風10号豪雨の影響で約80センチ床上浸水し、施設を利用できなくなった。救護施設は精神や身体上の理由で独立して生活できない生活保護受給者が入所する。そのため、利用者の中には日常的な生活介助が必要な人もおり、発災後は内陸の複数の社会福祉施設で避難生活を送っていた。

 残りの入所者は好地荘(花巻市)に4人、中山の園(一戸町)に20人、宮古山口病院などに入院している25人で、3月中旬ごろまでに徐々に戻る予定。

【写真=「おかえり」の色紙を掲げた松山荘の職員から出迎えを受ける入所者(手前)=26日、宮古市松山】

(2017/02/27)
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