高齢者孤立防止へ活動地道に 岩泉・安家の住民団体


 台風10号豪雨で被災し、集落が孤立した岩泉町安家地区で、住民団体の上安家支え合いの会(三好悦子会長)が、高齢者の孤立防止に向け地道な活動を続けている。毎月各集落で順番に集いを開き、高齢者が参加しやすいよう送迎も自前で行う。災害は高齢化が進む山間部に大きな打撃を与え、一時は同会の活動も危ぶまれたが「今こそ支え合いが大事」と地域コミュニティー維持へ奮闘している。

 「また大雨が降っても元気に会うべえね」。松ケ沢集落の公民館で先月開いた支え合いの会で、60〜80代の約30人が三好会長(67)の言葉に笑顔でうなずいた。住民の手料理が並び、まきストーブの暖を囲んで日用雑貨を交換。最後は全員で恒例の記念撮影をした。

 同会は安家川上流部の山間地にある松ケ沢、大平、折壁、坂本の集落組織の代表者、民生委員ら有志で2012年4月に発足。川沿いに点在する計約80世帯に約150人が暮らし、高齢化率(昨年12月31日現在)は町全体の40・5%を上回る54・8%に上る。「ゲートボールができる人も減ってきた」という危機感が設立のきっかけだった。

【写真=支え合いの会で語り合う安家地区の高齢者。台風被害後も三好悦子会長(右)らが協力し地域の絆を強めている=岩泉町・松ケ沢公民館】

(2017/01/07)
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