再建途上も待望の初売り 台風被災、久慈の商店街


 久慈市の中心商店街は迎えた2017年、多くの店舗が浸水した台風10号豪雨の被害からの完全復活を目指す。飲食店など大半の事業所が営業を再開したが、越年を余儀なくされた宿泊施設もある。金銭面に悩みながら被災からの4カ月を駆け抜けてきた事業主らは、温かい声を掛け続けてくれた市民や行政支援への恩返しを胸に誓い、にぎわい創出に力を合わせる。

 3日は初売りのチラシや門松が目を引く各店舗前を家族連れが行き交い、交通量も平日より多かった。昨年8月30日の大雨で床上1・7メートルの浸水被害を受けた紳士服店はるやまチェーン久慈中央店も新春セールを繰り広げ、浜道明店長(46)は「泥出しなど顧客や地域住民の善意に助けられた。借金の返済は大変だが、明るい営業で商店街の盛り上げに貢献したい」と改めて再起を誓った。

 同規模の浸水だったマルエクリーニングは預かっていた数千点の衣類や大型洗浄機などが泥水に漬かり、被害は機械類だけでも5千万円に上る。昨年11月25日に営業再開し、給与返上で経営を手伝う相談役谷地公男さん(78)は「大変だとばかりは言ってられない。金の事情を考えるより明るく取り組んだ方が地域のためになる」と前を向く。

【写真=「明るく、地域のために営業する」とマルエクリーニングの経営を手伝う谷地公男さん(右)。商店街の完全復活に向け、各店舗が地道な努力を続けている】

(2017/01/04)
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