骨寺村研究まとまる 一関市博物館が報告書


 一関市博物館(入間田(いるまだ)宣夫館長)は、同市厳美町の本寺地区にある骨寺村荘園遺跡に関する研究成果を論文にまとめた「骨寺村荘園遺跡村落調査研究総括報告書」を完成させた。2008年以降の研究で、世界文化遺産の平泉との関連性や骨寺村の歴史をこれまで以上に明らかにし、同遺跡の普遍的な価値をまとめた。17年度に本格化する世界遺産の拡張登録の推薦書案作成に反映させ、最短で20年度の拡張登録を目指す。

 19日は報道関係者への説明会が行われた。報告書は3部構成で全338ページ。1部では同遺跡に関する研究成果について専門家ら11人が書き下ろした論文13本をまとめた。2、3部はこれまでに発表されていた論文や古文書などを掲載した。

 入間田館長の論文は同遺跡の「顕著な普遍的価値」に言及し、骨寺村が奥州藤原氏が目指した「仏の理想世界」を表した場所であることを示した。宮城学院女子大の菊池勇夫教授や東北芸術工科大の竹原万雄専任講師は、本寺地区の中世から近世の歴史的な流れを調べ、飢饉(ききん)や人口減少などの廃村の危機にどう対応したかを明らかにした。

【写真=報告書を手に新たな研究成果を説明する入間田宣夫館長(中央)】

(2017/04/20)
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