平泉から平和の祈り世界へ 世界遺産登録5年


 「平泉の文化遺産」が世界遺産に登録されて5年の節目を迎えた29日、平泉町の毛越寺(南洞頼教貫主)で平和の祈り(同実行委主催)が行われた。奥州藤原氏が求め築いた平和や安らぎ、平等の理念を平泉の地から世界に発信しようと祈りをささげた。

 僧侶や町民、来賓ら約500人が参加。町内7寺院や、同町の友好都市となっている中国・天台県の国清講寺の僧侶が境内を練行。大泉が池ほとりの南大門跡祭壇で法要を行った。多くの町民や観光客が見守り、静かに手を合わせた。

 本堂前では平泉小5、6年生110人が「平泉讃(さん)歌」を合唱し、平泉ユネスコ協会文化財愛護少年団が誓いの言葉を述べた。団長の今野陽菜さん(6年)ら3人は「初代清衡公は争いのない浄土の国を目指し、この平泉をつくった。その理想は今でも人々の心に受け継がれている。清衡公の目指す平和な世の中になるよう考え、行動することを誓う」と朗読した。

 青木幸保町長は「これまでの5年間は世界遺産平泉の理念を普及させる期間だった。今後の5年間は価値を知った一人一人がさらに多くの方々に伝導していく期間にしなければならない」と意気込みを示した。

【写真=大泉が池のほとりで、世界平和を祈り法要を行う僧侶ら=29日、平泉町・毛越寺】

(2016/06/30)
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