平泉の栄華、未来へ脈々 世界遺産5周年で催し多彩


 平泉町の「平泉の文化遺産」は、6月で世界文化遺産登録から5周年を迎える。節目を飾る催しの第1弾として、同町では23日、束稲山(たばしねやま)の桜の情景復活を目指す「西行(さいぎょう)桜の森まつり」、浄土庭園の復元に向けて整備を進める無量光院跡(むりょうこういんあと)の暫定開園が行われた。町内では本年度、引き続き多彩な行事が展開され、世界遺産のまちとして、その歴史的価値や景観の保護、継承へ一層の機運醸成を図る。

 情景復活願い植樹 西行桜の森まつり

 町と束稲山さくらの会が主催し、約200人が参加。地元の長島小(佐藤信博校長、児童91人)の全校児童や地域住民らが西行桜の森内の木工芸館東側と大文字キャンプ場北側の2カ所にエドヒガン計30本を植樹した。

 平安時代末期の歌人西行が「聞きもせず束稲山の桜花 吉野のほかにかかるべしとは」と詠んだ桜。西行が吉野山(奈良県)の桜に匹敵すると絶賛し、松尾芭蕉も北上川対岸の「高館」から望んだとされる。

 整備進み期間延長 無量光院跡暫定開園

 平泉町平泉の池跡に20日から水入れを始め、満水となった23日から暫定開園。11月13日まで公開する。訪れた人たちは春風に揺れてきらめく水面(みなも)を見つめながら、かつての姿に思いをはせている。

 水を張った状態での公開は2010年から、5月の大型連休に合わせ数日間限定で試験的に実施してきた。今回は池底の整備が進み、長期間の水張りが可能となり、公開期間を延長した。

【写真=満開の桜が咲き誇る西行桜の森。眼下に北上川が流れ、平泉と一関の街並みが広がる=平泉町長島】

【写真=水面に映る空や山々が美しい池跡で、かつての浄土庭園の姿を想像しながら散策する人たち=平泉町平泉・無量光院跡】

(2016/04/24)
[PR]

トップへ