「平泉」拡張登録へ推薦書改定本格化 世界遺産5周年


 世界遺産登録5周年を迎える「平泉の文化遺産」について、県教委や関係市町は本年度、柳之御所遺跡など5遺産の拡張登録に向けた推薦書の改定作業に本格着手する。蓄積した学術情報を整理する段階へ移行。海外専門家を招くなど戦略的な検討を進める。2017年度末に予定する文化庁への推薦書素案の提出に向け、重要な1年となる。

 拡張登録を目指すのは▽柳之御所(やなぎのごしょ)遺跡(平泉町)▽達谷窟(たっこくのいわや)(同)▽白鳥舘(しろとりたて)遺跡(奥州市)▽長者ケ原(ちょうじゃがはら)廃寺跡(同)▽骨寺村(ほねでらむら)荘園遺跡(一関市)−の5資産。登録過程で国際記念物遺跡会議(イコモス)が「浄土世界との結び付きが薄い」などと指摘し、除外された。

 拡張登録には新規登録と同じ手続きが必要で、推薦書を作り直す。登録時に掲げた「現世につくろうとした浄土」のコンセプトをベースに、拡張5資産が世界遺産の価値にどう関わるかを理論立て、外国人にも分かるよう平易に説明することが求められる。

【写真=骨寺村荘園遺跡で水路整備に汗を流す地元住民ら。拡張登録を目指し、地元の機運も高まる=16日】

(2016/04/23)
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