平泉の石造文化財に理解 歴史教室で狭川さん講演


 平泉町の2015年度第3回歴史教室は9日、同町の平泉文化遺産センターで開かれ、元興寺(がんごうじ)文化財研究所(奈良県)副所長の狭川真一さんが、平泉地域の石造文化財をテーマに講演した。町内の達谷窟(たっこくのいわや)磨崖仏(まがいぶつ)(岩面大仏)について、奥州藤原氏時代の12世紀後半ぐらいに造られた可能性があるとの見方を示した。

 磨崖仏は国史跡・達谷窟毘沙門堂(びしゃもんどう)の西側岩壁の上部に刻まれ、顔の大きさは約3・6メートル、現存する肩幅は約10メートル。

 大日如来か阿弥陀(あみだ)如来とされるが、風化が進んでいる。

 狭川さんは、顔の大きさや特徴が似ている栃木県塩谷町の佐貫(さぬき)磨崖仏と比較。佐貫の造立を史料にある1217年ごろとすれば、達谷窟は「それより少し古いのではないか」と述べた。

【写真=達谷窟磨崖仏などについて解説する狭川真一さん】

(2016/02/11)
[PR]

トップへ