花巻東、初Vならず 秋季東北高校野球最終日


 【福島市で本社取材班】第70回秋季東北地区高校野球大会最終日は18日、福島市の県営あづま球場で決勝が行われ、本県第1代表の花巻東は4−6で聖光学院(福島第1)に競り負け、初優勝はならなかった。花巻東は4点を追う四回1死二、三塁から佐藤千暁(2年)の中前打などで2点を返した。五回は1死二、三塁から上戸鎖飛龍(2年)の左翼線二塁打で同点としたが、2番手西舘勇陽(1年)が八回にソロ本塁打で勝ち越され、九回にも失点した。

 来春の選抜大会(来年3月23日開幕、甲子園球場)の出場36校は来年1月26日の選考委員会で決まる。東北から一般選考で3校が選出され、準優勝した花巻東の出場は確実視される。

 勝ち切るための一本出ず

 花巻東は得意の終盤勝負に持ち込みながら勝ち切るための一本が出ず、守りもほころび、佐々木洋監督は「勝ちに対する執念の甘さが出た」と唇をかみしめた。

 四回2死三塁から右翼手と二塁手の間に飛球がぽとりと落ちて、打ち取った打球が適時打に。同点の八回は一塁後方への邪飛を捕球できなかった後に、勝ち越しのソロ本塁打を浴びた。

 「声を掛け合っていれば」「一球への執念を高めていれば」。悔いが残るプレーが出てしまった。記録に残らないわずかな隙を逃す聖光学院ではなかった。「毎年、毎年、秋のチャンピオンフラッグにこだわってきた」と初優勝を喜ぶ敵将の斎藤智也監督。9安打で6点を奪う勝負強さが花巻東を上回った。

 それでも、四回に2点を返したのに続き、五回1死二、三塁から今大会初先発の上戸鎖飛龍(2年)が「しっかり待って反対方向へ打てた」と左翼線への二塁打で追い付き粘り強さを発揮した。

 打線も相手右腕の変化球を見極め、甘い球を狙い打ちし11安打。毎回走者を出したが、勝負どころでの一本で白黒がついた。菅原颯太主将(2年)は「悪い流れを絶ち切れなかった。結果を重く受け止め、勝ちへの執念を燃やしたい」と再起を誓う。

 確実視されるセンバツへこの敗戦をどう生かすか。「この冬が大事。さらにレベルアップして次の大会に臨みたい」と佐々木監督。試合を重ねるごとに成長したチームの伸びしろは無限大。希望の春へすぐに再出発する。

(斎藤孟)

【写真=聖光学院−花巻東 5回裏花巻東1死二、三塁、上戸鎖が左翼線に2点二塁打を放ち、4−4の同点とする。捕手大松、球審大槻=福島市・県営あづま球場】

最終日(10月18日)の試合結果
【福島市県営あづま球場】
◇決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
聖光学院
1 0 1 2 0 0 0 1 1 6
花巻東
0 0 0 2 2 0 0 0 0 4
[試合終了]
(2017/10/19)
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