花巻東、打線に勝負強さ 秋季高校野球県大会決勝


 「繋(つなぐ) 逆襲の花巻東」のスローガン通り、つなぎの打線で3年ぶりに頂点に立った。

 5連投の相手右腕に対し、「後半勝負」と読んだ。その通り六回、内野ゴロで1点を先制し、さらに田中大樹(2年)が「ここで一本打てば流れがくる」と中前打を放ち、2点目。田中は八回も中越え二塁打を放ち、追加点につなげた。投げては三回途中から5回1/3を1失点の力投。内角を突く直球と変化球との緩急で的を絞らせなかった。

 地区予選で背負ったエースナンバーではなく、背番号11で臨んだ県大会は全試合に登板し、王座奪還に貢献。左腕は「自分が抑えて田中が必要と思われる存在になりたい。打撃も投手だから1アウト取れると思われたくない」と奮起した。

 「気持ちの強い子たちが多い」と佐々木洋監督が語るように、ふがいなかった地区予選から挽回した田中に加え、打線も勝負強さが光った。

 1点差に迫られた七回は阿部剛士、八回は佐藤千暁、谷直哉(いずれも2年)が適時打を放ち、差を広げた。低めの変化球を見極め、甘い球を狙い打ちした。

 佐々木監督が「苦しいゲームをしながら大きくなった。まだまだ発展途上。東北大会までレベルアップしたい」と言えば、田中も「ここはあくまでも通過点」ときっぱり。2015年夏以来の甲子園出場へ逆襲の秋は始まったばかりだ。

(斎藤孟)

【写真=決勝 花巻東−黒沢尻工 8回表花巻東1死一塁、田中が中越え二塁打を放ち、チャンスを広げる。捕手千葉、球審熊谷=県営】


最終日(9月24日)の試合結果
【県営球場】
◇3位決定戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
一関学院
0 1 0 4 1 2 0 0 7 15
久慈
0 0 0 0 0 0 3 0 0 3
[試合終了]
◇決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
花巻東
0 0 0 0 0 2 1 3 0 6
黒沢尻工
0 0 0 0 0 1 0 0 2 3
[試合終了]
(2017/09/25)
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