黒沢尻工、花巻東が東北切符 秋季高校野球県大会第5日


 第70回秋季東北地区高校野球県大会第5日は23日、盛岡市の県営球場で準決勝2試合が行われ、黒沢尻工が33年ぶり、花巻東は3年ぶりに決勝へ進み、東北大会(10月13日から福島県)出場を決めた。

 黒沢尻工は7−4で久慈を下した。1−1の四回に長短5安打を集中し、5点を勝ち越し。菅原大夢(2年)が4試合連続完投でリードを守った。

 花巻東は6−4で一関学院に逆転勝ちした。初回に3点を失ったが、三回までに1点差に詰め寄り、四回に適時打と犠飛で試合をひっくり返した。

 最終日の24日は、3位決定戦で久慈と一関学院が残り1枠の東北大会出場権を争う。決勝では黒沢尻工が40年ぶり、花巻東は3年ぶりの秋制覇を目指す。

 黒沢尻工33年ぶり決勝

 最後の打者を左飛に打ち取るとクールなエースが右手を掲げた。黒沢尻工は菅原大夢(2年)が投打にフル回転して東北切符を獲得。「夏は自分が投げて負けた相手。絶対に負けたくなかった」と喜びをかみしめた。

 4試合連続の先発マウンド。初回に先制を許したが、動じなかった。夏は2点リードから、七回に逆転された。その悔しさを忘れまいとノートに投げ急いだことや油断が生まれたことを書き留めた。

 秋の再戦を前にノートを見返し、夏の反省をしっかり生かした。1−1の四回。先頭打者を出塁させたが、一塁けん制でタッチアウト。次打者には二塁打を浴びたが、再びけん制で刺した。「落ち着いて、自分のペースを乱されないようにした」と3人で抑え、流れをつかんだ。

 直後の四回に下位打線がつながり勝ち越し。さらに2死満塁から自ら走者一掃の左中間三塁打を放ち、勝利をたぐり寄せた。打でも3安打4打点と打線を引っ張り、4試合連続で完投した。

 兄3人は盛岡大付で甲子園に出場。「私立を倒して甲子園に行きたい」とルートは違うが目指す舞台は同じだ。背番号1は「少しずつ近づいている。強いチームの方が燃えるタイプ。全部勝って東北大会に行きたい」と40年ぶりの秋制覇に照準を合わせた。

 (斎藤孟)

【写真=久慈−黒沢尻工 4回裏黒沢尻工2死満塁、菅原が走者一掃の左中間三塁打を放ち、5−1と突き放す。捕手渡辺、球審阿部=県営】


第5日(9月23日)の試合結果
【県営球場】
◇準決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
久慈
1 0 0 0 0 3 0 0 0 4
黒沢尻工
0 1 0 5 1 0 0 0 X 7
[試合終了]
◇準決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
一関学院
3 0 1 0 0 0 0 0 0 4
花巻東
2 0 1 2 0 0 1 0 X 6
[試合終了]
(2017/09/24)
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