久慈、執念の逆転勝ち 高校野球岩手大会準決勝


 第99回全国高校野球選手権岩手大会第12日は21日、盛岡市の県営球場で準決勝2試合が行われ、盛岡大付が2年連続、久慈は38年ぶりに決勝へ進出した。

 第1シード盛岡大付は9−1の八回コールドでシード盛岡四を下した。六回に平松竜也(3年)の左前打で勝ち越し、七回は4安打を集め5点。投げては平松が8回を1失点と好投した。盛岡四は五回まで1−1と競り合ったが、終盤に投手陣が痛打された。

 第2シード久慈は6−4で第3シード大船渡東に逆転勝ちした。六回に敵失で追い付き、代打小向謙也(3年)の中前打で勝ち越し。大船渡東は八、九回に1死満塁としたが、得点できなかった。

 最終日の22日は午後1時から同球場で決勝が行われる。盛岡大付は2年連続10度目、久慈は38年ぶり2度目の優勝を目指す。

 粘って競り合い制す

 黒沢尻工との準々決勝に続いて執念の逆転勝ち。久慈が大船渡東とのシード校対決を制し、38年ぶりの決勝進出を決めた。宇部堅人主将(3年)とともにチームの屋台骨を支える「二枚看板」の高柳涼(同)が投打に躍動した。

 初回、「力強いスイングで決勝まで戦い抜くメッセージを仲間に伝える」と直球を思い切り振り、右越えに先制の2点本塁打。「相棒」の先発宇部が二回に逆転を許しても、三回は左前に同点打を放ち、試合を振り出しに戻した。

 準々決勝では1死も取れずに降板した雪辱を期し、五回からは今大会2度目のマウンドへ。勝負どころで変化球に逃げがちな「弱い自分」を殺し、「どうにかしてやる」と磨いてきた直球を信じて強気に攻めた。

 速球への意識が強くテークバックが大きくなっていたため、佐々木雄洋監督は「水切りをするつもりで投げろ」と助言。力みが取れて本来の真っすぐが復調した。鋭い変化球との組み合わせで打ち取り、六回の逆転を呼び込んだ。

 九回にピンチを招き、「自分の球を信じて」とボールを託した後輩の中田夢人(2年)は強心臓ぶりを発揮。直球で押し切り、凡飛二つでゲームを締めた。

 「一番大事なのは気持ち。目の前の一つ一つのプレーをやり切ることで、先に見えてくる甲子園の光をつかみに行く」と高柳。自信を取り戻した背番号8にもう迷いはない。

(八重畑)

【写真=大船渡東−久慈 1回裏久慈1死一塁、高柳が右翼へ先制2点本塁打を放つ。捕手尾崎、球審八重樫=県営】

第12日(7月21日)の試合結果
【県営球場】
◇準決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
盛岡大付
0 1 0 0 0 1 5 2 9
盛岡四
0 1 0 0 0 0 0 0 1
[コールドゲーム]
◇準決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
大船渡東
0 3 0 1 0 0 0 0 0 4
久慈
2 0 1 0 0 2 1 0 X 6
[試合終了]
(2017/07/22)
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