準決勝に3校進出 高校野球岩手大会第10日


 第99回全国高校野球選手権岩手大会は18日、盛岡市の県営球場などで準々決勝3試合が行われ、第1シード盛岡大付が2年連続、第2シード久慈が38年ぶり、シード盛岡四が4年ぶりの準決勝進出を決めた。 

 盛岡大付は13安打を放ち、花巻南を6−3で下した。久慈は七回に4本の長打を集め3点を奪い、黒沢尻工に5−4で逆転勝ち。盛岡四は3−2で水沢工に競り勝った。

 花巻球場の第2試合大船渡東−宮古は雨のため順延され、応援席の生徒らは雷雨を避けるように球場を後にした。19日午前11時から盛岡市の県営球場で行われる。

 日程は1日ずれ、20日は休養日。21日に県営球場で準決勝2試合、22日に決勝が行われる。

 久慈、逆転呼ぶ救援

 今夏初登板となった久慈の2年生左腕、中田夢人がチームを救った。四回2死満塁。3番手でマウンドに上がった中田は制球が定まらず、カウント3ボールになったが「打ち取ることだけ考えた」と全球直球勝負。相手5番を空振り三振で仕留めた。

 六回は自ら2死満塁のピンチを招き、再び3ボールと追い込まれたが「自分の力を発揮するだけ」と動じず中飛で切り抜けた。

 打っては2点を追う七回、先頭で内角高めの直球を見逃さず右中間を割る二塁打。反撃の口火を切り、逆転の集中打を呼び込んだ。九回2死一、二塁で外野快斗(3年)にマウンドを譲ったが、堂々の五回無失点。外野も今夏初登板ながら自身最速の131キロの直球で三振を奪い、締めくくった。

 中田と外野はキャッチボール相手。「宇部堅人(3年)と高柳涼(3年)が駄目なら2人で助ける」と登板機会に恵まれなくても、常にピンチを意識した投球をイメージし心の準備をしてきた。

 左右の二枚看板で勝ち進んできた久慈の「秘密兵器」が、38年ぶりの4強入りが懸かる舞台で大仕事をやってのけた。

 佐々木雄洋監督は「終盤は焦らずに粘り強く、自分たちを信じてプレーした」と会心の逆転劇を演じた選手たちをほめた。花巻球場の試合が雨で順延し「この勢いのままいきたかったが、(調整期間となる)2日間をうまく生かしていきたい」と前を見据えた。

 (斎藤拓)

【写真=久慈−黒沢尻工 2度の満塁のピンチを切り抜け、好リリーフを見せた久慈の中田=県営】

第10日(7月18日)の試合結果
【県営球場】
◇準々決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
花巻南
0 0 0 0 1 0 0 2 0 3
盛岡大付
1 0 1 1 0 0 2 1 X 6
[試合終了]
◇準々決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
久慈
0 0 2 0 0 0 3 0 0 5
黒沢尻工
1 0 1 2 0 0 0 0 0 4
[試合終了]
【花巻球場】
◇準々決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
水沢工
0 0 1 0 0 0 0 0 1 2
盛岡四
1 0 1 0 0 1 0 0 X 3
[試合終了]
(2017/07/19)
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