イーハトーブ賞に司さん 花巻市、賢治賞は該当なし


 花巻市は25日、第26回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の受賞者を発表した。賢治精神に基づく実践的活動を顕彰するイーハトーブ賞には司修(つかさ・おさむ)さん(80)=東京都武蔵村山市在住=が選ばれた。研究・評論などを対象とする宮沢賢治賞は第22回(2012年)以来の該当者なし。表彰式は9月22日、花巻市大通りのなはんプラザで行う。

 司さんは多くの作家に芸術性の高い装丁を提供。賢治童話をモチーフに、絵画やエッセーなどジャンルを横断し文学出版文化を高めてきた功績が評価された。

 宮沢賢治賞奨励賞は特装本「賢治曼陀羅(まんだら)蔵書票」全12巻などを手掛けた銅版画家の加藤昌男さん(76)=兵庫県篠山市在住=が受賞。イーハトーブ賞奨励賞には盛岡市出身で方言などを生かした賢治作品の定期朗読を14年間継続する野口田鶴子(たづこ)さん(69)=横浜市在住=が選ばれた。

 賢治生誕120周年の本年度創設した宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞の第1回受賞者も発表。1996年に始まった花巻小児童による演劇発表「賢治集会」と、32年間にわたり市民への連続講座を開く「鎌倉・賢治の会」が選ばれた。

 功労賞は市民学会の原点に立ち返り、長年にわたる地道な普及活動や研究の功績などを幅広く顕彰する。

(2016/07/26)
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