賢治短歌に啄木の影響 盛岡、記念館館長が講演


 盛岡市文化振興事業団主催の石川啄木記念館館長講演会は28日、同市玉山区の渋民公民館(姫神ホール)で開かれた。同記念館の森義真館長が、旧制盛岡中の後輩で10歳年下の宮沢賢治が啄木の影響を受けた−と作品事例を交えながら紹介した。

 約40人が参加。「賢治の啄木意識」と題して講演した森館長は「啄木は賢治の存在を全く知らなかった」と前置きした上で、啄木の第1歌集「一握の砂」の刊行後、当時盛岡中2年の賢治が短歌の制作を始めたと説明した。2人の関連性として、啄木の特徴である「3行書き」や、城跡や草地に寝転ぶなどの情景表現などを挙げ「大いに影響を受けている」と指摘。

 詩人で童話作家として知られる賢治は臨終の2日前、短歌2首を残している。森館長は「文学的結実の短歌。賢治は啄木を、生涯を通じて深く意識し、大きな存在であった」と結論付けた。

(2016/02/29)
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