ILC全長短縮、意義変わらず 一関で地質調査の説明会


 県と東北大などは11日、一関市大東町で、国際リニアコライダー(ILC)の誘致に向けて12月中旬まで行う地質調査の現地説明会を開いた。国際将来加速器委員会(ICFA)は10日、初期整備延長を31キロから20キロに短縮することを承認したが、県によると今回の調査で20キロで想定されるほぼ全ての範囲の基礎調査が終了する見込み。出席者からは「誘致を進めてほしい」と期待する声が数多く上がった。

 説明会は同市大東町の曽慶、興田の両市民センターで開かれ、曽慶市民センターは約40人が出席。東北大大学院理学研究科の佐貫智行准教授らが、同市大東町大原地区から同市千厩町奥玉地区の南北約6・5キロで行うボーリング調査について説明した。

 調査は大規模地下ホールの位置やトンネルの方向などを決めるもので、過去の調査は急斜面や標高の低い部分から行われてきたが、今回の範囲は花こう岩の頑丈な岩盤で地質的な問題は非常に少ないと考えられている。

 出席者からは期待の声に加え、初期整備延長の短縮を踏まえて「不便や計画の急な変更はないのか」との質問も出た。佐貫准教授は「物理学も進歩し、20キロでできること、やるべきことがはっきりしてきた。短縮により失うものはない」と説明した。

【写真=出席者に調査の範囲や方法、意義などを説明する佐貫智行准教授(右奧)】

(2017/11/12)
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