ILC「20キロに短縮」方向確認 中国でICFA会議


 世界主要加速器研究所の所長や研究代表者らで構成する国際将来加速器委員会(ICFA)は9日、中国広東省で会議を開き、本県の北上山地(北上高地)が建設候補地とされる国際リニアコライダー(ILC)の初期整備延長を20キロに短縮して建設する方向性を確認した。11月にカナダで開く会議でICFAとしての考えを正式表明する予定で、さらに議論を深めていく。

 会議に参加した東京大素粒子物理国際研究センターの森俊則教授によると、当初31キロを想定していたILCの初期整備延長を20キロに短縮し、衝突エネルギーを削減。当面はヒッグス粒子の詳細研究を行う施設として建設する。

 ILCは加速器施設建設費(労務費含む)1兆円超、年間運転費約490億円というコストが課題だったが、延長縮減などで大幅なコスト削減も見込まれることから、会合では「ILCの新たなスタートだ」と好意的に受け止められたという。森教授は「資金を出す方としても前向きに進められるのではないかという感触がある」と期待する。

(2017/08/11)
[PR]

トップへ