ILC誘致へ情報発信を強化 県推進強が役員会


 国際リニアコライダー(ILC)の誘致を目指す県ILC推進協議会(会長・谷村邦久県商工会議所連合会長)は8日、盛岡市内のホテルで役員会を開いた。日本政府による誘致可否の判断が今年から来年にかけて見込まれる正念場を迎え、誘致実現に向けた情報発信や要望活動を積極展開する事業計画を決めた。

 約40人が参加。谷村会長は「国内外の活動が本格化しており、今年は実現に向けた勝負の年になる。皆さんとともに万全を期す」と抱負を述べた。

 事業計画では、同協議会が独自に算定中のILCの経済波及効果を8月に公表。9月に盛岡市でシンポジウムを開き、県民の理解醸成を図る。横浜市で9月開かれる半導体や医療分野の真空技術展示会や10月にフランスで開かれる国際学会でのブース出展も予定する。

 7月には文部科学省などへ要望活動を行い、国内誘致方針の早期決定を促すほか、国際間での調整や技術開発を進めることなどを求める。

 ILCに関する国内外の情勢について、東京大素粒子物理国際研究センターの山下了(さとる)特任教授が講演。初期建設コスト削減に向け、加速器の初期整備延長を31キロから20キロ程度に短縮するステージング(段階付け)について「日米共同で機器の性能向上の研究を進めている」などと報告した。

【写真=ILC実現に向け活動方針を話し合う役員ら】

(2017/06/09)
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