北上山地に各国広報 ILC建設、「適切な候補地」と認識


 世界各国の素粒子物理研究所の広報担当者12人は23日、本県を訪れ、超大型加速器・国際リニアコライダー(ILC)の建設候補地である北上山地(北上高地)を視察した。現地の生活環境などを把握し、世界に発信する目的で企画され、7カ国9機関から参加。建設予定ルート周辺やILCをテーマにしたポスターなどを見学した。豊かな自然や住民の熱意に触れ、参加者は「候補地としてふさわしい」と認識を強くしていた。

 訪問は24日までの2日間。岐阜県で行われた素粒子物理に関する国際会議に合わせて企画され、スイスの欧州合同原子核研究所(CERN=セルン)や中国高能物理研究所などの担当者が参加した。

 一行は一関市内をバスで巡り、同市大東町の建設予定ルートなどを確認。陸前高田市で復興の現状を目の当たりにし、部品輸送ルートに想定される気仙沼市の港も視察した。

 大原市民センターでは地元児童生徒がILCの建設実現を願い、実験のイメージや地域の将来像を描いたポスターを見学。キャロライン・ハミルトンさん(42)=豪州=は「みんなで一つになって計画を進めようとする思いが伝わってくる。若い世代が取り組んだことが素晴らしい」と地域の熱意に感激していた。

【写真=ILC建設予定ルート周辺の環境に理解を深める各国の素粒子物理研究所の広報担当者=23日、一関市大東町】

(2015/04/24)
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