国際協力へ東京宣言 都内でILC誘致推進イベント


 【東京支社】本県の北上山地(北上高地)が建設候補地となっている大型加速器・国際リニアコライダー(ILC)の日本誘致を世界に発信するILC東京イベントが22日、東京都文京区の東京大伊藤国際学術研究センターなどで開かれた。ILC計画を推進する研究者組織リニアコライダー・コラボレーション(LCC)と世界の研究者が「東京宣言」を発表。焦点となっている巨額の費用、技術の分担を行う国際的仕組みの構築に向け、各国政府間の交渉促進に努力することをアピールした。 

 宣言はLCCのリン・エバンス最高責任者と、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)で開かれているアジア・リニアコライダー・ワークショップ(20〜24日)に参加している世界の研究者が作成。シンポジウムの冒頭、エバンス氏が発表した。

 宣言は「ILC実現のためには世界各国間で費用や技術提供の分担を行う国際的な仕組みの構築が必要」と指摘し「われわれは各国政府間、財政当局間の協議を促進し、早急に目標を達成するよう努力していく」と強調した。

 加速器施設建設(労務費含む)だけでも1兆円を超える試算が出ているILC計画は、国際協力による負担が最大の課題。今回の宣言によって、各国間の交渉に弾みをつけたい考えだ。

【写真=パネルディスカッションで日本誘致への期待感を示した(左から)ヨアキム・ムニック氏、ジョナサン・バガー氏、リン・エバンス氏、相原博昭氏=22日、東京大】

(2015/04/23)
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