迅速救助目標に訓練 一関、岩手・宮城内陸地震被災地で


 人が立ち入るのが難しい場所での橋やダムなどの調査を手掛ける一関市萩荘の日本空糸(にっぽんそらいと)(伊藤徳光代表)は17日、同市厳美町の旧祭畤(まつるべ)大橋で公開レスキュー訓練を初めて行った。一関や大船渡の消防職員有志と合同で実施。岩手・宮城内陸地震から9年が経過し、災害遺構を使った公開訓練で、改めて防災意識の向上を図った。

 同社と一関、盛岡、大船渡、花巻の各消防職員有志ら計約20人が参加し、さまざまな状況を想定した救助方法を披露した。同社は意識不明で宙づりとなった人の救助を想定。ロープを使って移動する「ロープアクセス技術」を使い、15分ほどで迅速に救助した。

 同市舞川の主婦西島富士子さん(55)は「民間企業と消防がそれぞれの技術を学ぶ機会となっているとのことで、災害時にも今回の連携が生きると思う」と熱心に見入っていた。

 伊藤代表は「多くの人が見学に来てくれてうれしい。消防と私たちの救助方法は違い、お互いに意見交換しながら、いいところは吸収し、悪いところは改善していきたい」と強調した。

 18日も午前9時から午後3時まで訓練を公開する。同社は来年以降も、地震が発生した6月に合同訓練を実施する方針だ。

【写真=意識不明の救助者を想定し、迅速に引き上げる救助方法を披露する日本空糸の伊藤徳光代表(右)ら】

(2017/06/18)
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