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第14回岩手日報文学賞(平成11年)
5氏が喜びの受賞

 岩手日報社主催の第14回岩手日報文学賞(啄木賞・賢治賞・随筆賞)の贈呈式は21日、盛岡市内丸の同社5階ホールで行われた。啄木賞受賞の水戸市、堀江信男氏(61)、随筆賞受賞の滝沢村、塚本潤一氏(51)をはじめ受賞5氏、啄木賞審査員長の遊座昭吾前国際啄木学会長、賢治賞同・斉藤文一新潟大名誉教授、随筆賞同・國井達夫盛岡市教育振興推進委会長、岩手日報社の久慈吉野右衛門会長、村田源一朗社長ら約50人が出席、受賞を祝った。

 堀江氏は茨城キリスト教大教授で「石川啄木−地方、そして日本の全体像への視点」(おうふう刊)の著書で啄木賞を受賞。写真家の塚本氏は「最後の挨拶(あいさつ)」の作品で随筆賞を受賞した。随筆賞佳作は武田洋子さん(47)=水沢市、高橋亜由美さん(33)=玉山村、千葉真知子さん(40)=釜石市=の3氏。賢治賞は該当作品がなかった。塚本氏は昨年、一昨年と2年連続で随筆賞佳作に選ばれている。

 大志田諭岩手日報社専務取締役が各賞の選考経過を報告。村田社長が堀江氏に正賞のブロンズ像「エリカ」(彫刻家・舟越保武氏制作)と賞金50万円、塚本氏に同「エリカ」と賞金10万円、佳作3氏に賞金各5万円を贈った。

 主催者を代表し村田社長は「啄木賞、随筆賞には力作がそろった。堀江氏の著書は啄木文学を通して、日本の近代化を独自の視点で追究している。塚本氏の『最後の挨拶』は非常に高い感性を感じる品位のある作品だった」とあいさつ。大隅英喜県教育長、大星光次IBC岩手放送専務取締役が祝辞を述べた。遊座、國井両審査員長が選考経過を説明し講評。堀江氏、塚本氏が受賞の喜びを語った。 


〜受賞者決まる〜
啄木賞

啄木賞 堀江 信男氏(水戸市)

随筆賞

随筆賞 塚本 潤一氏(滝沢村

 岩手日報社主催の第14回岩手日報文学賞(啄木賞・賢治賞・随筆賞)の受賞者が決まりました。啄木賞は、水戸市、茨城キリスト教大教授、堀江信男氏の「石川啄木−地方、そして日本の全体像への視点」(おうふう)です。賢治賞は今回「該当作なし」と見送られました。随筆賞は滝沢村、写真家塚本潤一氏の「最後の挨拶(あいさつ)」が選ばれました。

 賢治賞は該当作なし

◇啄木賞 堀江信男氏 茨城県美和村生まれ、61歳。

 受賞作は、啄木文学の全作品を踏まえ、啄木の中の「中央」と「地方」を、その軌跡の渋民・盛岡、北海道、東京に探りながら、心の動きをも掘り下げたものです。同文学を中央、地方という構図から読み解こうとする構想と展開は高く評価されました。

◇随筆賞 塚本潤一氏 熊本県八代市生まれ、51歳。

 受賞作は、母がかわいがった猫に母の思いを仮託しながら、親子のこと、嫁としゅうとめのことを花や村人を織り交ぜながら表現力と構成のうまさで描き上げた作品と高く評価されました。

 啄木賞、賢治賞は全国で出版されている関係図書、論文を対象に推薦・公募し、随筆賞は県人を対象に作品を募集したものです。各賞の贈呈式は21日午前11時から岩手日報社で行い、堀江氏に正賞のブロンズ像「エリカ」(彫刻家・舟越保武氏制作)と賞金50万円、塚本氏には正賞の「エリカ」と賞金10万円が贈られます。随筆賞の佳作には武田洋子さん(水沢市)の「賢治の子守歌」、高橋亜由美さん(玉山村)「告白」、千葉真知子さん(釜石市)「夕暮れの出会い」が決まり、各賞金5万円が贈られます。 


   
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