WWW http://www.iwate-np.co.jp

震災の概要


■国内観測史上最大

     

 2011年3月11日午後2時46分、宮城県沖約130キロを震源地とするマグニチュード(M)9・0の巨大地震が発生し東日本沿岸に大津波が襲来した。気象庁によると、関東大震災(1923年9月1日)のM7・9、阪神淡路大震災(1995年1月17日)のM7・3を上回り、国内観測史上最大級の規模だった。

 各地の震度は、宮城県栗原市の震度7をはじめ東北から関東にかけて震度6強・震度6弱を観測した。

▽震度7=【宮城県】栗原市
▽震度6強=
【宮城県】石巻市、登米市、大崎市、仙台市、名取市、東松島市、塩釜市など
【福島県】白河市、須賀川市など
茨城県、栃木県でも観測
▽震度6弱=
【岩手県】大船渡市、釜石市、滝沢村(現滝沢市)、矢巾町、花巻市、一関市、奥州市
【宮城県】気仙沼市、白石市、角田市、岩沼市、亘理町、松島町、利府町など
【福島県】福島市、郡山市、二本松市、いわき市、相馬市、南相馬市など
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県でも観測


■全国で死者1万9千人

 消防庁のまとめによると、全国で死者1万9335人、行方不明者2600人、家屋倒壊は約40万戸に上った(2015年9月1日現在)。

 岩手県内の死者・行方不明者は計6256人(2017年4月30日現在)。これは昭和三陸大津波(1933年)の死者・行方不明者2671人を上回り、1万8158人が犠牲となった明治三陸大津波(1896年)に次ぐ人的被害となった。
 家屋倒壊(全壊および半壊)も約2万5千戸に上り、避難者は最大で5万4千人余り。避難所は最多で約400カ所に上り、すべての避難所が閉鎖したのは半年後の10月7日だった。

      
死者数
行方不明者 家屋倒壊数
 直接死   関連死   計
洋野町 0 0  0  0 26
久慈市 2   3  2 278
野田村 38   39  0 479
普代村 0 0  0  1 0
田野畑村 14 3  17  15 270
岩泉町 7 3  10  0 200
宮古市 420 55  475  94 4005
山田町 604 83  687  148 3167
大槌町 803 51  854  423 4167
釜石市 888 105  993  152 3656
大船渡市 340 82  422  79 3938
陸前高田市 1556 46  1602  203 4046
内陸 0 33  33  5 1845
岩手県合計 4672 463  5135  1122 26077
     
宮城県    1553  1235 238128
福島県   3678  225 94769

 ※岩手県の死者・行方不明者・家屋倒壊数は2017年4月30日現在の県総合防災室まとめ。宮城県と福島県の死者・行方不明者・家屋倒壊数は、2016年9月1日現在の消防庁まとめ。


■20メートル超す痕跡も

 岩手県沿岸の津波痕跡高(平常潮位から津波痕跡までの高さ)は、各地で10メートルから20メートルに及んだ。最も高かったのは大船渡・綾里湾の23・8メートル。

 < 各地の津波痕跡高 >

  洋野・久慈北海岸 12.0メートル
久慈湾   13.7メートル
久慈南海岸   14.5メートル
野田湾   21.4メートル
普代海岸   18.4メートル
田野畑海岸   23.0メートル
岩泉海岸   20.2メートル
田老海岸   16.3メートル
宮古湾   11.6メートル
重茂海岸   21.8メートル
山田湾   10.9メートル
船越湾   19.0メートル
大槌湾   15.1メートル
両石湾   22.6メートル
釜石湾   10.1メートル
唐丹湾   21.0メートル
吉浜湾   17.2メートル
越喜来湾   16.9メートル
綾里湾   23.8メートル  
大船渡湾外洋   17.4メートル
大船渡湾   10.4メートル
大野湾   16.6メートル
広田湾外洋   15.2メートル
広田湾   18.3メートル
 ※岩手県東日本大震災津波復興委員会(2011年)資料より

■ライフライン寸断

 沿岸被災地では、震災直後から水も電気もない避難生活が強いられた。最も早く復旧が完了したのは電話回線で、震災発生から38日目の4月17日。ガスは47日目、電気は79日目にそれぞれ復旧が完了し、水道は124日目の7月12日にすべての復旧を終えた。
 沿岸部を南北につなぐ国道45号が全線通行可能となったのは7月10日だった。

(2015.3.11)


トップへ