WWW http://www.iwate-np.co.jp

新天地でも地域と共に 盛岡で大槌・赤武酒蔵が交流会



 東日本大震災で被災し盛岡市北飯岡で事業再開した大槌町の赤武(あかぶ)酒造(古舘秀峰社長)は25日、同社駐車場で地域交流イベント「ピクニックパーティーinせいなん」を開いた。再スタートを切った新天地で、地域住民とのつながりを深めようと企画。訪れた市民は日本酒「浜娘」の味と香りを堪能した。古舘社長はイベントをきっかけに「地域に根差した酒造りをしたい」と意気込む。

 この日は社員総出でおもてなし。100人以上が訪れ、日本酒、リカースイーツのほか、サケのフリッターやイカ焼きなど大槌産のおつまみを味わった。同市北飯岡の支援学校教員安保淳さん(58)は「本当においしいお酒。社員の笑顔が素晴らしく、ずっと応援していきたい」と温かいまなざしを向けた。

 同社は昨年10月に新工場「復活蔵」を整備し、盛岡の水を使った酒造りに取り組む。現在の年間生産本数は震災前の半数の約3万本。古舘社長は「大槌はまだ先が見えない。戻りたくても戻れない。簡単ではない」と複雑な表情を見せる。

 ただ、いつかは古里に工場を建設し、復興に貢献したい思いがあるという。古舘社長は「『被災企業』として有名になるのもいいけど、自立していかなきゃ。地域と共に最高の酒造りを実現させたい」と力を込める。

【写真=多くの住民がイベントに訪れ、日本酒「浜娘」の味と香りを楽しんだ】

(2014.5.26)


トップへ