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防潮林再生が本格化 宮古・田老で植樹第一号



 東日本大震災の津波で根こそぎ流失した防潮林の再生に向け、宮古市田老の摂待(せったい)防潮林で14日、県内第一号となる植樹が行われた。約2・8ヘクタールの盛り土工事が完了。アカマツやクロマツ1万2500本を植え、20〜30年かけて潮風や海砂から耕地を守る森に育てる。県内の防潮林は27カ所に計72・8ヘクタールあったが約9割にあたる67ヘクタールが流失。県は20カ所の計56ヘクタールを復旧させる方針で、土地利用計画が固まった場所から再生事業を本格化させる。

 植樹は県や市の実行委が主催。約300人が参加し、達増知事が「暮らしを守る森に育つには年月が必要。末永く見守りたい」とあいさつ。被災地支援として本県の種子からコナラの苗木を育てた鳥取県の平井伸治知事も出席、30アールに1530本を植樹した。

 摂待防潮林は海岸から約300メートルの位置にあり、摂待川両岸に約6千本のクロマツ林が形成されていた。復旧工事は2012年11月から始まり、流失した表土の代わりに、津波堆積土と林道工事の残土計3万2400立方メートルを平均1メートル程度盛り土。苗木を守る防風柵も設置した。

【写真=古里を守る防潮林になることを願い、苗木を植樹する田老三小の児童=14日、宮古市田老】

(2014.5.15)


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