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アート通じ震災や社会に目を 東京で障害者ら作品展



 【東京支社】東日本大震災の被災地で活動する知的障害者らの作品展「つながる。それから?」は10、11の両日、東京・六本木のテレビ朝日で開かれた。本県からは陸前高田市の田ア飛鳥さん(32)と矢巾町の水沼久直さん(42)が出展。純粋な心で「3・11」を描いたアーティストの作品は、震災から3年2カ月の節目に、来場者に対し震災の記憶と偏見のない社会の実現を強く訴えかけた。

 大胆な配色と太い輪郭が印象的な「希望の一本松」、流失した自宅跡で家族を描いた「津波が来た」、花に囲まれた6人の肖像の「星になった人」―。震災で亡くした親しい人や被災地の日常を描いた田アさんのアクリル画5点に、多くの来場者が目を見張った。

 生まれてすぐ脳に障害が見つかった。母美代子さん(62)は「この子にいろいろ楽しませてもらっている。授かって良かった」と語り、「感性に障害は関係ない。一つの芸術として分け隔てなく見てほしい」と願う。

 ダウン症を抱える水沼さんは、サインペンで身近な風景を色彩豊かに描く。作品展には、黒い波と燃え盛る炎で津波の恐ろしさを表した「2011・3・11」、カラフルな配色に復興の希望を込めた「かんぜんなふっかつのつなみ」を出展した。

 作品展は女優の東ちづるさんが理事長を務める一般社団法人「Get in touch」が主催。東北の作家ら17人の作品約60点を展示した。

【写真=東日本大震災の被災地を描いた田ア飛鳥さん。「希望の一本松」(左)、「津波が来た」など印象的な作品が来場者の目を引いた=東京・六本木】

(2014.5.12)


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