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「はまゆり」復元に資金の壁 大槌、寄付まだ274万円



 津波で大槌町赤浜地区の民宿に乗り上げた観光船はまゆりの復元の取り組みが、資金の壁にぶつかっている。町は全国に寄付を募っているが、必要見込み額約4億5千万円に対し、14日現在の寄付金額は274万円。早期の復元を求める住民らは2014年度から住民組織を立ち上げ、全国へ支援を呼び掛けていく考えだ。

 はまゆりは釜石市所有の遊覧船で、震災当日は同町の造船所に入っていた。民宿に乗り上げた後は町内外から保存を求める声もあったが、安全性を考慮し11年5月に解体撤去された。

 町によると、復元作業は船の外面を再現し、現存する民宿に乗せ直す方法を検討。被災した建物の補強が必要だが、整備開始が遅れるほど老朽化の懸念も出てくるという。

 復元を望む町民らは4月から住民団体を発足させる方向。活動を主導する古舘和子さん(68)=同町赤浜の仮設住宅=は「津波被害が一目で分かるはまゆりは遺構として他の地域にはない素晴らしいモニュメントとなる。全国へ寄付を呼び掛ける」と力を込める。

【写真=津波で民宿に乗り上げた観光船はまゆり。その後撤去されたが、遺構として町が復元を目指している=2011年3月22日、大槌町赤浜】

(2014.3.22)


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