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副町長が仮設住宅の記録集 大槌、着工から克明に



 国土交通省派遣で、東日本大震災発生当時に県建築住宅課総括課長を務めた大槌町の大水敏弘副町長(42)は、仮設住宅建設に陣頭指揮を執った経験をまとめた「実証・仮設住宅」(学芸出版社)を出版した。震災発生から仮設住宅の着工、完成、入居をドキュメンタリータッチで記録。次の災害に備え提言も交えた。自らも仮設住宅に暮らす大水副町長は「これを教訓に全国で災害対応が一歩でも進んでくれれば」と期待する。

 著書では、震災発生直後の県庁内の状況から、「手探りの状態」でスタートした仮設住宅建設の舞台裏を詳述。お盆前の8月11日までに県内で1万4千戸の仮設住宅を建設した流れを追った。工期を急いだせいで完成後に暑さ、寒さに対する苦情が出たことなど反省点も指摘。平時からの住宅確保策の検討や、県と市町村の役割分担、関係団体との協定締結など、今後の災害への備えにも言及した。

 大水副町長は東京大工学部卒で、都市・地方計画が専門。国交省から2009年7月に県建築住宅課総括課長として派遣され、震災対応に当たった。12年4月に同省に復帰したが、経験を買われて今年4月から現職に就いている。

 235ページ。2500円(税抜き)。問い合わせは学芸出版社(075・343・0811)へ。

【写真=著書「実証・仮設住宅」を手に、住宅対策の重要性を訴える大水敏弘副町長】

(2013.9.16)


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