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県警、沿岸を一斉捜索 震災2年半、最後の1人まで



 「待っている人がいる」「絶対に諦めない」−。東日本大震災から2年半となった11日、県警は行方不明者の一斉捜索を本県沿岸被災地で展開した。沿岸5署に内陸署からの応援が加わり、約300人態勢で実施。釜石市では市職員や被災者自らが活動した。本県では今も行方が分からない人が1145人もいる。時の流れとともに条件は厳しくなるが、家族の思いを受け止め懸命の努力が続く。

 216人が行方不明の陸前高田市では、大船渡署員や内陸各署員ら85人が、広田町、小友町、米崎町の海岸線を捜索。遠野署から参加した佐々木隆浩地域課長代理(45)は「遺族や亡くなった仲間のためにも、捜索は最後の1人まで続けなければ」と励んだ。

 宮古署は応援を含む84人で、宮古市田老地区や山田町大沢地区で捜した。香川県警から出向中の田中孝典警部補(36)は「待っている人がいることを忘れてはならない」。岩泉署も岩泉町の小本地区や田野畑村の海岸線などで活動した。

 釜石市では警察官だけでなく、市職員26人と遺族3人が同市片岸などの海沿いを捜索。鵜住居地区防災センターに関する被災者・遺族の連絡会の三浦芳男会長は「どんな形でも見つけたいという思いを抱えている人は多い」と心情を吐露した。

【写真=浜辺の石を動かし行方不明者や手掛かりを捜索する警察官=11日、山田町大沢】

(2013.9.12)


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