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陸前高田・旧矢作小を宿に再生 7月オープンへ改修



 陸前高田市は、同市矢作町の旧矢作小校舎を宿泊施設として改修する。東日本大震災を受け、被災者の生活支援などに当たっているボランティアや復旧工事関係者らが当面無料で利用できるようにする。津波被害が大きい同市は、ホテルや民宿などの半数以上が被災し、支援者らの受け入れが課題となっていた。今年7月ごろにはオープンし、復興の加速につなげる。

 矢作小は昨年3月いっぱいで生出小、下矢作小と統合。名称は矢作小となったが、校舎は旧下矢作小を使うことになった。旧矢作小校舎は現在は津波で水没した公文書を修復させる作業などに使われている。

 鉄筋コンクリート造り2階建て。宿泊できるよう教室を区切るなど改修し、80人程度の収容規模を想定。冷蔵庫やシャワーも備える。

 管理運営は民間に委託する。食事は提供しないが、宿泊は当面無料にする考えだ。市役所仮庁舎までは約10キロ。ボランティアや作業員らの利便性が向上し、往来の活発化が見込まれる。

 同市内にはホテルや旅館、民宿など一般向け宿泊施設が18カ所あったが11カ所が被災した。震災前は計約640人だった収容能力は、現在は7カ所で約230人。ボランティアや工事関係者らの多くは近隣の住田町や遠野市、一関市から通わざるを得ない現状だ。

 陸前高田市最大の宿泊施設だった「キャピタルホテル1000」は同市高田町の長砂地区に移転、再建されることになったが営業開始は来年3月の予定。夏場は旧矢作小の施設がフル回転することになりそうだ。

【写真=ボランティアや工事関係者のための宿舎として改修する旧矢作小校舎=陸前高田市】

(2012.2.23)


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