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三陸ジオパーク構想、再始動へ 震災遺構に焦点


 

 本県沿岸部の地質遺産の保全や活用を目指す「いわて三陸ジオパーク」構想で、県は東日本大震災を踏まえ、津波の発生メカニズムや震災遺構に焦点を当て再始動する方針を固めた。同ジオパーク推進協議会(会長・山本正徳宮古市長)の学術専門部会が新構想の検討や震災の痕跡、遺産調査に着手。世界ジオパークに認定された島原半島(長崎県)なども火山噴火をテーマとしており、震災の記憶を後世に伝える取り組みを目指す。

 学術専門部会(部会長・豊島正幸県立大総合政策学部教授、委員7人)は8月から、震災を踏まえた構想を検討中。津波で被災した防潮堤や建造物など震災遺構の調査も進めている。

 いわて三陸ジオパーク推進協議会は今年2月に設立。2012年度の日本ジオパーク認定を目指す方針だったが、震災で活動を一時休止した。専門部会で「震災の記憶が風化する前に進めるべきだ」との意見があり、県は13年度の日本ジオパーク認定、その後の世界ジオパーク認定を目指す。

 ジオパークとは 地質や地形、自然災害の痕跡など地球活動の遺産を見どころとする自然公園。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援で設立された世界ジオパークネットワーク(事務局・パリ)が認定する世界ジオパークと、日本ジオパーク委員会が認定する日本ジオパークがある。国内の世界認定は洞爺湖有珠山(北海道)、島原半島(長崎県)、室戸(高知県)など5カ所。日本認定は男鹿半島・大潟(秋田県)など20カ所。認定で観光の新たな切り口や住民参加による地域活性化などが期待される。

(2011.11.4)


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