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県内の検潮所、復旧に遅れ 岸壁損壊などが影響


 

 気象庁が本県沿岸への津波を大船渡でしか観測できない状態が続いている。東日本大震災までは釜石、宮古、久慈の情報も発信されていたが、各地の検潮所が破壊されたままのためだ。10日、大船渡で10センチが観測された震災以来初めての津波も、他の地域にも到達していた可能性がありながらデータはない。震災から4カ月。規模の大きい余震も続く中、住民が的確な情報に基づいて安全確保するために早期復旧が求められる。

 大船渡、宮古の検潮所は気象庁、久慈は国交省港湾局、釜石は海上保安庁が管理。3月11日の津波で宮古は岸壁ごと破壊され、久慈と大船渡、釜石は機器が壊れた。気象庁は大船渡を3月中に復旧させたがほか3カ所では観測不能や、データを盛岡地方気象台に送れない状態が続く。

 気象庁は宮古の検潮所を今月下旬をめどにようやく仮復旧する計画。同気象台は10日の地震、津波注意報を解説する記者会見で、復旧の「遅れ」について「岸壁の損壊や地盤沈下で、そのまま設置しても正確なデータは取れない。予定地が復旧工事の対象となり使えなくなる可能性もあった」と説明した。

【写真=気象庁が設置している大船渡検潮所。住民の安全確保のため、県内のほかの検潮所の早期復旧が望まれる】

(2011.7.12)


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