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1位は「大震災、津波で甚大な被害」

 岩手日報社が募集した年末恒例の「読者が選ぶ2011年岩手の十大ニュース」が決まりました。今年の主な出来事を30項目にまとめた「手引」の中から、読者が選定したものです。今回も多数の応募があり、応募総数が902通(はがき757通、ホームページ145通)と前年を約3割上回りました。

 1位は未曽有の出来事となった「大震災」で、全応募者の99%以上がトップニュースに挙げました。被災地で苦境に耐えながらも助け合う姿、支援や復興に心を砕く姿など「絆」を実感させる出来事になりました。3位は「放射性物質の影響」で、あらゆる方面に影響が及んだ大震災への関心、不安の大きさを示しました。

 明るいニュースでは、3年越しの関係者の願いが結実した「平泉の世界遺産」が2位、サッカー女子世界一に貢献した岩清水梓選手の「栄誉賞」が4位になりました。

 十傑には入りませんでしたが、12位「WBA王座」、13位「雄星投手」などスポーツニュースは、若者の投票が多いホームページで支持を得ました。

 1、3位のほか、9位「年越し寒波」、11位「台風15号」など厳しい自然や災害に関するニュースが、年間を通して関心を集めたのも今年の特徴でした。

 応募総数のうち、有効応募は884通。内訳は男性がやや多く55・5%、最少年齢は7歳、最高年齢は90歳でした。

 十大ニュースの順位は、各応募者がつけた1位に10点、2位9点…9位2点、10位1点として集計しました。10項目の的中者はなく、9項目の的中者が54人でした。

 入賞賞金は9項目のうち、順位も6項目まで的中させた1人に3万円、順位5項目を的中させた3人に1万円ずつ、順位4項目を的中させた12人に3千円ずつを贈ります。

 また応募者全員から抽選で50人に記念品を贈ります(発表は発送をもってかえさせていただきます)

大震災、津波で甚大な被害
点数:8,963点

 3月11日午後2時46分、国内の観測史上最大となるマグニチュード9・0、震度7の巨大地震が発生。震源は宮城県沖約130キロで、本県など東日本沿岸に大津波が襲来した。

「平泉」が世界文化遺産登録
点数:7,314点

 パリで開かれたユネスコ世界遺産委員会は6月25日(現地時間)、「平泉の文化遺産」の登録を決めた。北海道・東北では初の世界文化遺産。

放射性物質の影響広がる
点数:5,510点

 大震災による福島県内の原発事故で、本県にも放射能汚染の影響や懸念が広がった。国は8月1日、県内全域から肉牛の出荷停止を指示。コメ、野菜などの風評被害が懸念され、検査が強化された。

岩清水に県民、国民栄誉賞
点数:3,951点

 サッカー女子「なでしこジャパン」の主力で、W杯ドイツ大会で優勝した岩清水梓選手(滝沢村出身)に8月8日、県民栄誉賞が贈られた。個人女性では初。同18日には「なでしこ」へ国民栄誉賞が贈られ、県人初の受賞者に。

小沢氏を強制起訴、公判開始
点数:3,110点

 小沢一郎民主党元代表の資金管理団体・陸山会の収支報告書虚偽記入事件で、検察官役の弁護士は1月31日、政治資金規正法違反に問われた元秘書3人と共謀したとして小沢氏を強制起訴。

達増知事が大差で再選
点数:3,084点

 大震災で延期された知事選は9月11日投開票され、民主党推薦の前職達増拓也氏(47)が43万8975票を獲得、他の3候補に大差をつけて再選された。達増氏は目標とした4年前の得票率(約61%)を約7ポイント上回った。

復興相に平野氏就任
点数:2,150点

 発言の責任を取って辞任した復興対策担当相の後任に7月5日、副大臣の平野達男参院議員が昇格、9月発足の野田内閣で再任された。来年2月に発足する復興庁の初代復興相にもなる予定。

TPP、県内も抗議と歓迎
点数:1,923点

 早期決着を目指すとしてきた野田首相が11月11日、環太平洋連携協定(TPP)で関係国との協議入りを表明。農林漁業者らを中心に、集会やデモ行進など反対の動きが続いた県内は、農漁協などが

「年越し寒波」波乱の幕開け
点数:1,709点

 発達した低気圧による大雪、暴風、大しけなどで、昨年末から年明けに大きな被害が出た。県北、沿岸部の7市10町5村約7万3千戸が停電。

新幹線「はやぶさ」デビュー
点数:1,644点

 東北新幹線の新型車両「はやぶさ」が3月5日、営業運転を開始した。JR盛岡駅では上り一番列車の到着に合わせて、くす玉割りなど祝賀セレモニーを行った。

11−20位のニュースは以下の通り
台風15号接近、大きな被害 1,403点
八重樫、宿願のWBA王座 1,141点
雄星が初勝利、凱旋登板も 1,015点
高速道の被災証明で波紋 950点
小沢氏の元秘書3人に有罪 867点
民主、県議選で過半数届かず 736点
畠山が大活躍、球宴でMVP 718点
NZ地震、県人女性も犠牲に 562点
弓道男子、重量挙げで全国一 395点
岩手医大、矢巾移転が本格化 387点
入賞者一覧(敬称略)
  • <3万円>
  • 菊池キエ(北上市)
  • <1万円>
  • 戎谷尉(盛岡市)
  • 中村幸子(滝沢村)
  • 佐々木東(北上市)
  • <3千円>
  • 伊藤孝次郎(盛岡市)
  • 中村貢司(滝沢村)
  • 高橋正信(紫波町)
  • 堀岡祥光(花巻市)
  • 堀岡三夫(花巻市)
  • 平賀由紀子(花巻市)
  • 菊池アツ子(盛岡市)
  • 菅原美保子(花巻市)
  • 中村雅子(滝沢村)
  • 米沢亮平(西和賀町)
  • 市川定子(奥州市)
  • 深沢広見(西和賀町)
【1位】 大震災、津波で甚大な被害
 3月11日午後2時46分、国内の観測史上最大となるマグニチュード9・0、震度7の巨大地震が発生。震源は宮城県沖約130キロで、本県など東日本沿岸に大津波が襲来した。
 県内は死者・行方不明者6050人、全半壊2万4736戸(12月24日現在)に及ぶなど沿岸部を中心に甚大な被害を受け、「東日本大震災」と命名された。津波の遡上(そじょう)高は宮古市内で39・7メートルに達し、明治三陸津波を上回った。 
 住民は避難所や仮設住宅の生活、転居を強いられ、産業や地域雇用など影響はあらゆる方面に広がった。震災直後は内陸部を含めて、ガソリンや食料不足の事態も。沿岸市町村は復興計画の策定などで、長期的な対策と取り組みに着手した。

【写真=防潮堤を乗り越えて市街地をのみ込む「黒い波」=3月11日午後3時25分、宮古市・閉伊川河口付近】
【2位】 「平泉」が世界文化遺産登録
 パリで開かれたユネスコ世界遺産委員会は6月25日(現地時間)、「平泉の文化遺産」の登録を決めた。北海道・東北では初の世界文化遺産。イコモスの勧告通り柳之御所遺跡は除外され5資産の登録となったが、浄土思想を中心とする価値が世界に認められた。
 3年前は登録延期となっており、再挑戦が実った。平泉町役場は防災行政無線で登録の決定を町民に周知。くす玉割りなど町内は祝賀ムード一色となり、観光客も増えた。

【写真=くす玉を割り、世界文化遺産の登録決定を喜ぶ関係者=6月26日、平泉町役場】
【3位】 放射性物質の影響広がる
 大震災による福島県内の原発事故で、本県にも放射能汚染の影響や懸念が広がった。国は8月1日、県内全域から肉牛の出荷停止を指示。コメ、野菜などの風評被害が懸念され、検査が強化された。
 県産米が汚染されたようなテレビ放送は県民感情を逆なでし、汚染状況をめぐる専門家の発言が関心事に。空間線量率調査で県南3市町が除染基準を超えることが判明。子どもの健康を守る市民団体は勉強会を開き、対策を行政に要望した。

【写真=県庁を訪ね、放射能汚染から子どもたちを守る対策の強化を要望する市民団体の代表=12月8日】
【4位】 岩清水に県民、国民栄誉賞
 サッカー女子「なでしこジャパン」の主力で、W杯ドイツ大会で優勝した岩清水梓選手(滝沢村出身)に8月8日、県民栄誉賞が贈られた。個人女性では初。同18日には「なでしこ」へ国民栄誉賞が贈られ、県人初の受賞者に。6〜7月のW杯で岩清水選手は全6試合に先発出場、守備の要として活躍しチーム優勝に貢献した。

【写真=大きな拍手に迎えられ、古里での優勝報告会に笑顔で臨む岩清水梓選手=8月8日、滝沢村】
【5位】 小沢氏を強制起訴、公判開始
 小沢一郎民主党元代表の資金管理団体・陸山会の収支報告書虚偽記入事件で、検察官役の弁護士は1月31日、政治資金規正法違反に問われた元秘書3人と共謀したとして小沢氏を強制起訴。小沢氏は10月6日、初公判で「罪に問われる理由はない」として全面無罪を主張した。年内の公判では元秘書への証人尋問などが行われた。

【写真=指定弁護士による強制起訴を受け、記者会見する小沢一郎氏=1月31日、東京・衆院議員会館】
【6位】 達増知事が大差で再選
 大震災で延期された知事選は9月11日投開票され、民主党推薦の前職達増拓也氏(47)が43万8975票を獲得、他の3候補に大差をつけて再選された。達増氏は目標とした4年前の得票率(約61%)を約7ポイント上回った。県復興計画を事実上のマニフェストとして、高い知名度と民主党の組織力も背景に幅広く支持を集めた。

【写真=知事選の再選を決め、復興へ「頑張ろう」を三唱する達増拓也氏(中央)=9月11日、盛岡市内】
【7位】 復興相に平野氏就任
 発言の責任を取って辞任した復興対策担当相の後任に7月5日、副大臣の平野達男参院議員が昇格、9月発足の野田内閣で再任された。来年2月に発足する復興庁の初代復興相にもなる予定。野田内閣で黄川田徹衆院議員は総務副大臣、主浜了参院議員は総務政務官となり、本県選出の国会議員が政府・国会の要職に就いた。

【写真=地元の説明を聞きながら、被災状況などを確認する平野達男復興対策担当相(右から2人目)=10月12日、大槌町】
【8位】 TPP、県内も抗議と歓迎
 早期決着を目指すとしてきた野田首相が11月11日、環太平洋連携協定(TPP)で関係国との協議入りを表明。農林漁業者らを中心に、集会やデモ行進など反対の動きが続いた県内は、農漁協などが「関税の撤廃は安い農水産物の輸入で打撃を受ける」として抗議。商工業団体などは「輸出拡大や海外展開のチャンス」と歓迎した。

【写真=農家や消費者ら約1千人が参加、TPP阻止へ気勢を挙げた集会=10月12日、盛岡市内】
【9位】 「年越し寒波」波乱の幕開け
 発達した低気圧による大雪、暴風、大しけなどで、昨年末から年明けに大きな被害が出た。県北、沿岸部の7市10町5村約7万3千戸が停電。大みそかや正月の団らんができない家庭や、4日間電気の通じない地域も。湿った雪で倒木が相次ぎ、孤立する地区や列車の立ち往生も発生。被害は農林水産関係など約80億円に及んだ。

【写真=湿った雪の重みで倒木が相次ぎ、通行止めや停電で波乱の年明けとなった県内=1月1日、二戸市石切所】
【10位】 新幹線「はやぶさ」デビュー
 東北新幹線の新型車両「はやぶさ」が3月5日、営業運転を開始した。JR盛岡駅では上り一番列車の到着に合わせて、くす玉割りなど祝賀セレモニーを行った。所要時間は盛岡―東京が2時間20分、新青森―東京が3時間10分に。新幹線初となるファーストクラスも備え、2月の試乗会には応募が殺到して56倍の大人気だった。

【写真=大勢の鉄道ファンと観光関係者に迎えられ、JR盛岡駅に到着する「はやぶさ」の上り一番列車=3月5日】
※年齢、数字、肩書などはニュースを掲載した当時のものです。


 
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