復興の道、一歩一歩 地震発生から1カ月へ
須川高原温泉は7月から、従業員と建設業者約80人が泊まり込みで壊れた壁の修復や割れた食器の片付けなどを行ってきた。 壁がゆがむなど被害の大きかった大浴場を除き、営業再開のめどが立ちつつある。露天風呂にも湯が戻り、12日は内装の仕上げや客室の掃除を行った。 須川高原温泉の高橋雅泰業務係長は「こんなに早く復旧のめどが立つと思わなかった」と喜ぶ。再開予定日の19日には既に宿泊予約が入っている。岩手県側の国道342号が寸断されており、JR一ノ関駅と温泉施設を結ぶ無料送迎バスを運行し、秋田県側から受け入れる予定だ。 一方で、観光地は風評被害に悩む。一関市商業観光課によると、市内の14宿泊施設で10日までに約1万件のキャンセルがあった。市観光協会副会長を務める厳美渓レストハウスの岩井確司社長は「6月は55%、7月は50%の売り上げダウン。滞留時間が短くなり、日本人団体客が少なくなった」と語る。 同市厳美町の矢びつ温泉「瑞泉閣」は約1500件のキャンセルがあった。 一関市は対策として22日から、東京のいわて銀河プラザで観光キャンペーンを展開。岩渕甲治郎商工労働部長は「攻めの姿勢でどんどんPRしたい」と躍起だ。 一関温泉郷の玄関口にある「道の駅・厳美渓」は、手作りで厳美地区の地図を作製。迂回(うかい)路や営業している観光施設を明記し、観光客らに配布している。 13、14の両日は、がんばろう産直「生鮮野菜市」を開催。被災農家の野菜などを販売し、生活再建を支援する。阿部隆駅長は「余震も落ち着いたので安心して来てほしい」と呼び掛ける。 【写真=営業再開に向けて着々と復旧作業が進む須川高原温泉。露天風呂にも湯が張られた=12日午後3時、一関市厳美町】 (2008.7.13) |
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